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2013年4月25日(木)

きょうの潮流

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 会津若松の鶴ケ城は難攻不落の名城で知られました。幕末の戊辰(ぼしん)戦争のさいには官軍の猛攻にたえ、大河ドラマ「八重の桜」でも重要な舞台になっています▼桜の名所としても有名で見ごろのいまは観光客で大にぎわい。その鶴ケ城の桜が変わらず満開だった83年前のきょう、ちかくの兵舎で軍部をゆるがす事件が起きました。歩兵連隊が軍旗祭を開いていた最中に反戦ビラがまかれたのです▼1930年といえば、大恐慌の嵐が吹きすさび、軍部は侵略戦争にひた走る。一方で、生活を守る労働者や農民らのたたかいが全国にひろがっていました。激しい弾圧のなかで、反戦ビラは地元で社会変革をめざした人たちによって決行されました▼いまは亡き日本共産党員・相良(さがら)新一さんの回想によれば、十数人がいっせいに正門から入り、整理箱や寝台、トイレなど、兵舎のさまざまな場所に400枚のビラを入れていったそうです。当時の地元紙は「若松憲兵及び若松警察特高課は俄然(がぜん)色めきたち」と、衝撃ぶりを伝えています▼ビラには「戦争の危機が迫っている」「あなた達自身もこの戦争には反対せざるをえない」。彼らの大胆な行動はその後、各地の軍隊に反戦ビラがまかれるきっかけになりました▼その侵略戦争を美化する靖国神社に閣僚をはじめ、多数の国会議員が参拝するいま、たたかいはつづきます。平和憲法を変えて歴史を逆行させようとする勢力に闘志新たに立ち向かいたい。命がけで抗した先人たちの姿に勇気をもらいながら。


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