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2013年4月24日(水)

核廃絶「いま行動する時」

NPT再検討会議 準備委員会始まる

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 【パリ=浅田信幸】2015年に開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議の第2回準備委員会が22日、ジュネーブの国連本部で始まりました。10年の再検討会議が決定した行動計画の実行状況を確認し、15年の会議に向けての実践的課題を明らかにします。5月3日まで開かれます。

 委員会初日に新アジェンダ連合(核兵器廃絶へ共同行動をとる7カ国)を代表して発言したブラジルの代表は、核兵器の使用が人道的にも環境的にも破滅的な影響をもたらすとの認識に立って、「安全で平和な世界の唯一の保障」が「核兵器の完全な廃絶」にあることを強調。「いま行動する時であり、明日では遅すぎる」と訴えました。

 一方、中東の非核地帯化をめざす国際会議が予定された昨年末までに開かれず、北朝鮮の挑発的な言動で朝鮮半島情勢が緊迫し、イランの核開発をめぐる協議も進展しないもとで、行動計画の実行がはかばかしく進んでいない現状に警告を発する意見が出されました。また北朝鮮がミサイル実験や核爆発実験を再開するかのような動きを非難する発言が相次ぎました。

 厳しい現状認識に立ってアンゲラ・ケイン国連上級代表(軍縮担当)は開会演説で、「たとえ遅々とし、困難ではあっても、さらなる前進の意味をよみがえらせる」ことの必要を指摘。そのうえで、「軍縮と不拡散に向け前進するという過去の約束をどう実行したか、その説明責任の重要性を、市民社会の個々人や諸グループが認めつつある」ことを高く評価しました。

 委員会を傍聴した非政府組織(NGO)は、核兵器の使用が人道的にも環境的にも破滅的な影響をもたらすとの認識が深まっていることを歓迎しています。ノルウェー政府が3月、「核兵器の非人道性に関する国際会議」を主催し、この問題を検討しています。


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