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2013年4月22日(月)

きょうの潮流

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 日本の外交力が問われて久しい。自分の判断や主張がなく、いつも米国について従う姿は世界の知るところ。あの大義なきイラク侵略戦争を米国が始めたわずか1時間後、「理解し、支持する」といった小泉元首相の忠誠ぶりはいまでも語り草です▼日本が国連安保理に非常任理事国として入っていたころ、米国は安保理で二つの票をもっているといわれました。日本に国家戦略はあるのか、と問われた自民党の元首相は「そんな戦略はない」と答えたほど▼国際社会からあきれられ、いまだに隣国との関係さえまともに築けない日本の外交。それが国益をかけて各国と交渉するというのですから大変です▼TPP(環太平洋連携協定)交渉に参加中の11カ国が日本の仲間入りをみとめました。参加を急いだ安倍政権は事前協議で早くも譲歩ばかり。「交渉事は何の抵抗もなくということではないと実感した」。甘利TPP担当相の発言は改めて外交力のなさを示しました▼国の主権がうばわれ、形までも変えてしまうTPP。それに反対するたたかいも各分野でひろがっています。本紙19日付で紹介した大学教員の会には、2週間足らずで800人をこす賛同が寄せられました▼メッセージにこんな一文がありました。「TPPへの参加は、自分たちの手で命とくらしを守り、手を携えて社会をつくる能力を手放すことにつながる」。国益とは、国民が幸せに生活できること。それを守るというのなら、無力で無謀な交渉から早く身を引くべきです。


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