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2013年4月21日(日)

伊中道左派のベルサーニ氏

大統領選後に辞任へ

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 【パリ=浅田信幸】イタリアの中道左派連合を率いるベルサーニ民主党党首は19日、大統領選出問題で内部から「造反者」が続出している事態を受け、大統領選出後に党首を辞任することを明らかにしました。民主党の議員集会で表明しました。

 同氏の辞任表明は、2月末の総選挙後、政府樹立のメドが立たないという政治的混迷を際立たせており、早期の再選挙の可能性を一段と濃厚にするものとみられます。

 19日に実施された大統領選出の合同会議(上下両院議員と州の代表の計1007人)の第4回投票から、選出基準が3分の2以上から絶対過半数の得票へと緩くなりましたが、ベルサーニ氏が推したプローディ元首相の得票は395票にとどまりました。過半数はおろか、中道左派勢力が有する496人の議員数にも遠く及びませんでした。

 前日の投票でも、中道左派連合と中道右派連合が合意した候補者マリーニ元上院議長に対して、約200人の議員が「造反」。数合わせで局面打開をはかろうとするベルサーニ氏の指導性に大きな疑問が突きつけられていました。

 ベルサーニ氏は辞意表明の理由として、「われわれの中の4人に1人が裏切り者であり、私としては容認できない」「責任と連帯のメカニズムが破壊された」と語ったと伝えられています。

 大統領選出の合同会議は20日も投票を続けますが、中道右派と中道左派はともに白票を投じることを明らかにしており、よほどのことがない限り、大統領選出は来週以降となります。


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