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2013年4月19日(金)

“暴走と破綻”の安倍内閣 立ち向かう共産党の躍進を

志位委員長が福岡で訴え

参院選に向け遊説開始

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 安倍内閣に正面から立ち向かい、真の展望を示すのはどの党か―。18日、福岡市の福岡サンパレスで日本共産党の志位和夫委員長を招いた演説会が開かれました。参院選に向けた党首遊説のスタートです。志位氏は、仁比そうへい参院比例予定候補、まじま省三福岡選挙区予定候補とともに、党躍進を力強く訴えました。


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(写真)志位和夫委員長の話に聞き入る演説会参加者=18日、福岡市博多区

JA福岡会長メッセージ

 「元気に参院選に足を踏み出す大きな転機にしたい」との思いで、県内から大小のバス38台を使い参加者が集い、志位氏らの訴えにうなずきながらきき入っていました。九州大学の磯田宏准教授があいさつ。「TPP反対福岡ネット」の松尾照和会長(JA福岡中央会長)がメッセージを寄せ、ともにTPP(環太平洋連携協定)交渉参加反対を訴えました。

 演説冒頭、志位氏は安倍内閣の現在の特徴について「一言で言えば、暴走と破たんです」とズバリ指摘。「高い支持率を背景に暴走を始めているが、走り出すはなから破たんが始まっている」と述べ、(1)暮らしと経済(2)原発(3)外交―三つの角度からその破たんぶりを明らかにし、日本共産党の対案を示しました。

 暮らしと経済をめぐる対決点はどこか。志位氏は、安倍政権の経済政策(アベノミクス)が標榜(ひょうぼう)する「三本の矢」について、増税や社会保障改悪という“隠した矢”を含む「五本の毒矢」だと指摘。

 「すでにこの政策の『破たん』は、急激な円安で、食料品、燃料、原材料が高騰し、庶民の家計、中小企業の経営を圧迫しているところにあらわれています」「『投機とバブル』でもうけるのは一握りの大資産家・大企業だけで、賃金は上がらず物価が上がる。こんな危険な道の先に日本経済の復活などありえません」と述べました。

 デフレ不況から脱出するために「やるべきこと」は働く人の所得増と安定した雇用へ、「やってはならないこと」は消費税増税と社会保障改悪――志位氏は日本共産党の対案を示し、参院選での審判を呼びかけました。

 原発をめぐる対決点では、安倍内閣が原発再稼働の宣言をしたが、「『破たん』は原発事故そのものの危機的実態のなかにあらわれています」と指摘。自らが視察した福島原発の汚染水漏れなどの実態を踏まえて、(1)「収束宣言」の誤りを認めて撤回する(2)根拠総崩れの再稼働は論外(3)人間社会と原発は両立できない、「即時原発ゼロ」の決断を――という三つの提案をおこないました。

 福岡市の演説会で、日本共産党の志位和夫委員長は、外交をめぐる対決点では、「三つの焦点で『破たん』が始まり、怒りの声が噴き出しています」として、(1)TPPへの参加表明、(2)「主権回復の日」(3)憲法96条改定の問題点についてくわしく語りました。

 このなかで志位氏は、TPP参加に向けた「事前協議」でアメリカのいい分を「丸のみ」した政府が本協議で「『守るべきものを守る』などありえない」と痛烈に批判。憲法96条改定の動きについて、「立憲主義を根底から覆す」という点で9条に対する立場の違いを超えて批判が高まっていると指摘。立憲主義を守るたたかいと憲法9条を守るたたかいを合流させ、相手を包囲しようと呼びかけました。

 なぜ、安倍政権が暴走するはなから破たんするのか―。志位氏は「土台が腐っているからです。『アメリカいいなり』『財界・大企業中心』という二つのゆがみを特徴とする自民党政治そのものが、崩壊的危機にあるからです」とズバリ解明しました。

 さらに、他党との比較のなかで日本共産党の三つの値打ち―(1)平和・民主主義・暮らしを壊す歴史の逆流に勇気を持って立ち向かう唯一の党(2)日本の前途を開く綱領を持つ変革者の党(3)国民との共同で政治を動かす党―を鮮明にし、「日本の政治を大本から変える新しい時代。それを担えるのは日本共産党をおいてほかにない」と力を込めて語りました。

 このなかで志位氏は、増税と社会保障改悪の「3党合意」に首根っこを押さえられた民主党、軍拡と改憲の旗を振る日本維新の会など、他の多くの党が「自民党の補完勢力」となるもとで、「『自民・共産の対決』こそ参院選の真の対決軸だということが浮き彫りになりつつあります」と強調し、党の躍進を呼びかけました。

 仁比氏は「私を必ず国会に戻して、憲法が生きる時代のために働かせてほしい」と訴え。まじま氏は、参院比例5議席実現と福岡選挙区勝利へ今度こそ大躍進を、と支援を訴えました。

 福岡市東区の会社員(45)は「共産党は庶民の目線で活動している政党と思った。消費税大増税や憲法改悪、原発の再稼働などで暴走する安倍政権とたたかっているのが共産党だけということも分かり、頼もしく感じた」と話していました。


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