2013年4月16日(火)
銃規制法案審議入り
上院本会議 米乱射事件4カ月
【ワシントン=山崎伸治】米東部コネティカット州のサンディフック小学校で児童20人を含む26人が犠牲となった銃乱射事件から14日で4カ月となりました。オバマ政権が後押しする銃規制法案の上院本会議での審議は11日に始まり、本格的な議論はこれからとなります。
オバマ大統領は13日、土曜恒例のラジオ・インターネット演説をサンディフック事件犠牲者家族からの訴えに差し替えました。「今こそ行動すべきときです。私たちと一緒にやりましょう」―乱射事件で4年生の息子を亡くした母親、フランシン・ウィーラーさんが呼び掛けました。
オバマ氏は8日、コネティカット州を訪問し、州都のハートフォード大学で改めて銃規制の強化を訴えました。その後、サンディフック事件の犠牲者家族11人を大統領専用機に乗せてワシントンに戻り、家族は銃規制法案を審議する上院議員に対する働き掛けにあたりました。
上院では、同法案に反対する共和党のマコネル院内総務ら保守派議員十数人が審議入りを阻止するため「議事妨害」演説を行うと表明。しかし民主・共和両党が法案修正で合意し、11日、共和党も含む賛成多数で審議入りが決まりました。
法案に反対する圧力団体「全米ライフル協会」(NRA)は、法案修正で銃購入者の身元確認が銃展示会やインターネットでの購入にまで拡大された点に強く反発、共和党を猛烈に批判しています。
法案を後押しする民間組織は共同で10日から、議事堂前で「ノーモア・ネームズ」と銘打ち、サンディフック事件以降、銃撃で亡くなった人たち3300人の名前を延々と読み上げる抗議行動を実施。法案が可決されるまで続けるとしています。