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2013年4月11日(木)

和平よ前へ デモ進む

コロンビア 松葉づえの負傷兵 地雷撤去求め先頭に

全国数十万人

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 南米コロンビア各地で9日、昨年秋から始まった政府と反政府武装集団コロンビア革命軍(FARC)との和平交渉の前進を求めて、数十万人がデモ行進しました。左翼政党の支持者から保守のサントス政権の支持者まで幅広い市民が参加。半世紀以上続く武力紛争の終結を求める世論の強さを示しました。(島田峰隆)


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 9日は、1948年の大統領選挙で当選確実といわれた自由党党首のホルヘ・ガイタン氏が暗殺されて65年目の日です。同氏の暗殺をきっかけに武力紛争が本格化しました。

 現地からの報道によると、首都ボゴタでは約20万人が市中心部の広場に集結。平和の象徴として白いシャツを身につけた人々が「われわれは和平を望む」などのプラカードを掲げました。紛争で使われた地雷で負傷した兵士や市民らも松葉づえをつきながら行進し、地雷の撤去を求めました。

 西部のメデジンやカリでも、数千人がデモ行進しました。

 サントス大統領はボゴタのデモに参加し、「国全体が暴力を拒否している。武力紛争に未来はない」と強調。もう一つの武装勢力、民族解放軍(ELN)とも近く和平交渉に入る意欲を示しました。

 左派政党の連合で国会議席も持つ民主代案同盟(PDA)のイバン・セペダ下院議員は「デモの目的は、和平合意が成立するまで政府とFARCのどちらもが交渉をやめないようにすることだ」と語りました。

 デモは、PDAの議員など左翼勢力が呼び掛けました。和平合意の早期締結を求める世論を背景に、PDA支持者だけでなく、人権問題を扱う非政府組織(NGO)やサントス政権も賛同し、2008年以来の大規模な行動になりました。

 サントス政権とFARCは昨年10月から和平交渉を開始。これまでノルウェーとキューバで断続的に協議が行われています。武装放棄や構成員の社会復帰策、農地改革などがテーマとされています。


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