2013年4月11日(木)
安保基本法の制定
「参院選後、優先的に」石破氏
自民党の石破茂幹事長は10日、都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、夏の参院選後の課題として、憲法を改正しなくても集団的自衛権の一部行使を可能にする国家安全保障基本法の制定に優先的に取り組む考えを示しました。
自民党は昨年の衆院選公約に、基本法制定を盛り込みました。石破氏は、集団的自衛権について「憲法改正をしなくても行使は可能という立場だ」と指摘。「行使できないので、北朝鮮から米国に飛んでいくミサイルを看過して何万人も死んだときに、同盟を維持できるとは思わない。(行使容認は)ものすごく急ぐ課題だ」と強調しました。
また、東アジアの安全保障に関し「日韓同盟がこれから先に議論されるか(どうか)分からないし、かなり困難な問題だ」としながらも、「米国を真ん中に放射線状にいろんな同盟がある。それをつなぐネットワーク型の同盟にならないと、この地域の抑止力は維持できない」と述べ、韓国との同盟の必要性に言及しました。
安倍政権については「石にかじりついてでも3年は続けなければならない。われわれは全身全霊で、安倍晋三首相が掲げたことの実現にまい進しなければならない」と語り、党として全力で支える考えを示しました。