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2013年4月8日(月)

ミレニアム目標達成期限まで1000日

国連総長「各国協力を」

「最も貧しい人々に責任果たす」

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 ミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限(2015年末)まであと1000日となった5日、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は訪問先スペインのマドリードで会見し、目標達成へ残る期間に最大限の努力をするよう呼び掛けました。国連は同日、「1000日行動」と銘打ったキャンペーンを始め、各国政府や市民団体に協力を訴えています。

 (島田峰隆)


 潘氏は過去10年余りの前進点を紹介し「MDGsは最も成功した世界的な反貧困の行動だ」と指摘。同時に「われわれはみな、今後の1000日間を最大限活用し、最も貧しく弱い立場にある人々への約束を実行する責任を負っている」と強調しました。

 国連が昨年発表したMDGsの達成状況についての報告書によると、1日に1・25ドル未満で生活する貧困層の割合は、1990年の47%から2008年には24%へ低下しました。安全な飲み水を利用できない人の数を半減する目標は10年に達成。90年に1200万件以上あった5歳未満児の死亡は、世界全体の人口増にもかかわらず、10年には760万件にまで減りました。

 一方で、安全な水の利用が地方に広がっていないことや、世界人口の15・5%にあたる8億5000万人が飢餓に苦しんでいることなど課題も多くあります。

 潘氏は4日、スペイン紙パイス(電子版)への寄稿で「今後1000日間に成功すれば、無数の人の生活を改善できるだけでなく、2015年以降の計画や持続可能な発展にも弾みがつくだろう」と指摘。各国政府によるいっそうの資金提供や市民社会の運動強化を訴えました。

 MDGs達成に取り組む著名人でつくる「MDGs支持グループ」のメンバーらは5日、連名で声明を発表。「われわれは大いに前進してきたが、仕事は終わっていない」「より明るい未来へ針路をとるために今後の1000日間を活用しよう」と強調しました。


 ミレニアム開発目標(MDGs) 2000年9月にニューヨークで開かれた国連ミレニアム・サミットは21世紀の国際社会の目標として「国連ミレニアム宣言」を採択しました。それに基づいて同年末にまとめられた国際的な開発目標です。15年までに達成すべき八つの目標を定め、第一に極貧層、飢餓人口の比率を1990年比でそれぞれ半減することを掲げています。


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