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2013年4月4日(木)

きょうの潮流

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 育児休暇が明けて、今月から職場に復帰した友人に久しぶりに会いました。認可保育園には入れず、無認可のベビーホテルに預けたといいます▼30代で初めての出産。夫は長時間労働の日々で休日出勤もあり、自分にかかる負担は大きい。仕事、家庭、育児と悩みはふえるばかりで、「生まなきゃよかったと思いたくはないけれど…」とため息です▼そんな話を聞いたからか、本紙国際面の記事が目にとびこんできました。昨年フランスで生まれた赤ちゃんの数が、一昨年とほとんど変わらなかったというのです。世界的な不況で軒並み出生率が下がっているなかで、どうして?▼その最大の理由は、家族生活とフルタイム労働を両立させる政策があること。働き方にあわせた多様な託児システムを安い費用で利用できる、家族への公的な支援が充実している、親が子どもに付き添うための休暇や有給の父親休暇がある、という具合です▼フルタイム雇用の比率が高いフランスでは家族政策は重要な柱でした。女性の職場復帰を援助し、3歳になる前日まで育児休業が認められているのも、父と母の平等な責任分担を社会としてめざしているからでしょう▼日本はどうか。低下してきた出生率は横ばい傾向ですが、出生数は下がる一方。昨年は過去最少でした。隠れ待機児童は80万〜100万人といわれ、女性の労働条件も悪くなるばかり。「でも、あきらめないで仕事も育児もがんばりたい」と冒頭の友人。国のあり方を考えさせられる新年度です。


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