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2013年4月3日(水)

きょうの潮流

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 容易なゴロも華麗に捕って投げる。空振りしても豪快にヘルメットをとばす―。長嶋茂雄さんはプロ野球選手を役者のように演じていました。「燃える男」は、ここで打ってとファンが願うほど、期待にこたえました▼ファンへの思いなら、この人も負けてないでしょう。日米で活躍した松井秀喜さんです。記者にたいする誠実な受け答えは米国でも話題になったほど。本人がいうには、マスメディアの後ろには多くのファンがいるから▼ともに数々のタイトルに輝いた強打者。しかし成績だけみれば、もっと上の人もいます。彼らのプレーがファンの心に刻みこまれているのは、大舞台での雄姿をふくめ、強烈な印象を共有してきたからでしょう▼その2人がそろって国民栄誉賞に選ばれました。「長嶋さんは戦後最高のスーパースター。松井さんは日米で最優秀選手になった」。安倍首相は賞を贈る理由をこう口にしましたが、あいまいな基準やタイミングに疑問もでています▼もともと、ときの首相の腹づもりで決まってきた賞。1977年の創設から今回まで22人1団体が受けていますが、約半分は人気の高いスポーツ分野。功績は万人が認めるところですが、贈る側に作為を感じてしまいます▼安倍内閣になって3人目。国民の関心をひいて政権の人気取りに利用しているとすれば、受賞者をおとしめるだけです。それを大々的にとりあげる報道も異常。そんな線引きなどなくても、みんなの記憶にのこる大切な人たちばかりなのですから。


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