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2013年4月2日(火)

きょうの潮流

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 桜の花びらが、舞い散っています。通勤途中にある中学校のソメイヨシノは開花が早かったため、9日の入学式まで持ちそうにありませんが、今は桜吹雪を愛(め)でる日々です▼放射線や微小粒子状物質PM2・5の拡散情報には気がめいるばかりです。けれども、桜前線の情報は心待ちにしてしまいます。ふと、考えました。私たち日本人はなぜ、こんなにも桜が好きなのか▼もちろん、桜そのものの美しさは言うまでもありません。幹が太く、大きな木に花が咲き誇る姿は文字通り、華やかです。そして散りぎわの見事さ。それゆえ日本人は古来、桜を愛してきたのでしょう▼でも、それだけではないように思えます。桜が咲き誇るこの季節は、年度の変わり目です。学校の卒業式や入学式、さらに職場での入社式や人事異動といった人生の節目を迎える人は少なくありません▼親しかった友人や恋人、同僚、家族との別れ、新たな出会いと人生の旅立ち。その過程で抱く不安や希望を彩るのが、美しい桜です。だからこそ、多くの歌手が春の別れと旅立ちをテーマに「桜ソング」を歌うのでしょう▼1日は多くの企業で入社式が行われました。社会人の一歩を歩み始めた若者たちも、桜が舞うこの日に抱いた思いを、一生大切にすることでしょう。彼ら彼女たちを心から応援したい。残念ながら就職できなかった若者たちは、もっと強く応援したい。そして、すべての人たちが希望を胸に春を迎えられる社会にしなければ、と桜を見ながら思います。


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