2013年3月17日(日)
辺野古新基地建設中止求め
3漁協が漁民大会
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる新基地建設(名護市辺野古)に伴う公有水面埋め立て申請書を、防衛省沖縄防衛局が3月中にも県に提出しようとしている問題で16日、宜野座(ぎのざ)漁港で「辺野古地先海域の米軍専用飛行場建設に反対する漁民大会」が開かれました。
大会には、青いハチマキを締め、「ウミンチュ(漁師)の生活を奪うな」「宝の海を守ろう」などと書いたプラカードを掲げた宜野座、金武(きん)、石川の3漁業協同組合の漁業者約150人が結集。日米両政府に対し、辺野古新基地建設計画の即時中止を求める大会決議を採択しました。
県内には各漁協に共同漁業権が付与された海域が21カ所あり、3漁協は「共同第7号」で漁や養殖業を行っています。新基地建設予定地の米軍キャンプ・シュワブ海域は、辺野古の「共同第5号」と「第7号」をまたぐように広がっています。
大会で宜野座漁協の城間盛春組合長は「国は(3漁協は辺野古沿岸に漁業権を持たないから)関係ないと言ってきた。しかし黙っているわけにはいかない。主権はわれわれにある。一致団結して漁業権を守り抜こう」と訴えました。石川漁協の若津武徳組合長は「埋め立て工事による赤土流出や海洋汚染、潮流の変化に伴う漁獲量の減少など甚大な影響がでる。子や孫のために豊かな美(ちゅ)ら海を守っていこう」と力を込めました。
青年を代表して訴えた男性は「米軍機が上空を通過すると漁獲がぴたりとなくなる。こんな横暴が許されていいわけがない。若い世代が希望を持って漁業を営んでいくためにも、生活を脅かす基地建設には反対です」と訴えました。