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2013年3月4日(月)

反緊縮デモに20万人

ポルトガル首都 40市以上

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 【パリ=浅田信幸】ポルトガル全土で2日、政府が進める緊縮と増税に抗議する最大規模のデモが繰り広げられました。20万人以上が参加した首都リスボンをはじめ40市以上で取り組まれ、人口約1000万人の同国で数十万人が行動に立ち上がりました。

 リスボンからの報道によると、デモ参加者は財務省があるコメルシオ広場を埋め尽くし、「政府は去るべき時だ」といっせいに声を上げました。横断幕やプラカードには「緊縮は人を殺す」「トロイカをねじ上げろ、権力を人民に!」などと書かれていました。また参加者の間では、サラザール独裁体制を崩壊させた1974年の「四月革命」を象徴する歌「グランドラ」が響き渡ったとロイター通信は伝えています。

 トロイカは、財政危機に陥ったポルトガルへの救済策と引き換えに緊縮策の実行を迫っている国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)の3者を指します。この日の行動は、トロイカ監査官による四半期ごとの救済策の実行状況への点検にあわせて取り組まれました。

 780億ユーロ(約9・5兆円)の救済融資を受けるための増税と歳出削減は内需を冷え込ませ、中小企業の相次ぐ倒産に追いやり、失業率を17%に押し上げています。

 最有力労組全国組織である労働総同盟(CGTP)のカルロス書記長は「政府が政治的正当性をまったく持っていないことは明白。政府こそが問題解決を妨げている」と語っています。


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