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2013年3月4日(月)

きょうの潮流

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 びわ湖毎日マラソンの中継をみていて、ふと悲劇のランナー円谷(つぶらや)幸吉さんのことを思い出しました。1964年4月、東京五輪の代表選考をかねて都内を走った前身の大会は、彼の栄光と挫折の始まりでした▼2度目のマラソンにもかかわらず、円谷さんは2位に入って代表に。五輪では日本中をわかせた力走で銅メダルをとります。しかしその後は重圧やけがが重なり苦悩の日々。そしてメキシコ五輪の年明けに、みずから命を絶ったのです▼改めてそれを思い起こさせたのは、テレビに何度も映った陸上自衛隊のジープ。円谷さんも自衛隊員でした。今回は先導車両の運転をふくめ、大津駐屯地の隊員20人ほどが運営にかかわったそうです▼この大会では以前から自衛隊の「支援」が目につきました。市民に溶けこむアピールなのかもしれませんが、平和を象徴するスポーツの場に戦闘服はいかにも似合いません▼じつは、この大津駐屯地の隊員は今年から戦闘服姿で通勤しています。「やめての会」をはじめ、反対する住民の不安を押し切って。これまでも保育園の送り迎えにその格好で現れては、住民をおびえさせていました▼平穏な生活のなかに突然、入りこむ戦争のにおい。国防軍や力の行使をさけぶ政権が大手をふるなか、不安は募るばかりでしょう。憲法違反の存在を認めさせようと、いろんな場所に顔をのぞかす自衛隊。それを後押しする政治。いつかきた道をたどらないためにも、戦争へとつながるものにはいつも敏感でいたい。


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