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2013年3月2日(土)

きょうの潮流

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 安倍晋三首相のスケジュール帳には、アメリカ政府や米軍の日程がびっしり、書き込まれているのではないか、と思ってしまいます▼TPP(環太平洋連携協定)交渉参加への“地ならし”、沖縄県名護市辺野古への新基地建設の手続き、京都への米軍早期警戒レーダー配備の表明…。日米首脳会談から1週間もしないうちに、これだけの動きです▼一昨日には、新たな項目が加わりました。在日米軍のアンジェレラ司令官が突然、昼食会を兼ねた記者会見で表明します。「沖縄のオスプレイが来週、本土で訓練することになった」。6日から岩国基地を拠点に低空飛行訓練などを行う、と政府が発表したのは夕方になってからでした▼飛行高度や訓練時間などを定めた日米合意を順守する、と司令官は言います。ただ、この合意は「できるだけ」とか「可能な限り」といったただし書きだらけです。どこを、何時に、何回飛ぶのか、すべては米軍の自由です▼首相のスケジュール帳は、まだ続いているようです。紛争当事国への武器輸出などを禁じた「武器輸出三原則」は国是です。ところが政府は1日、日本の開発参加が計画されている米軍F35戦闘機を紛争当事国に輸出することを、「三原則」の例外にすると決めました。米国が軍事援助を続けるイスラエルが想定されています▼次の日程は、原発再稼働といったところか。ただ、これらは今のところ“表明”にとどまっています。この国の主人公はだれなのか、知らしめる時間は十分、あります。


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