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2013年2月23日(土)

待機児童

母親の声 入所枠広げる

東京・杉並 保育園受け入れ200人増

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(写真)区側(左)に異議申立書を手渡す曽山代表=22日、東京都・杉並区役所

 保育所不足で待機児問題が深刻となっている東京都杉並区で、田中良区長が22日、緊急記者会見を開き、緊急・臨時的対応として、区立・私立の認可保育所の受け入れ枠増や区立の施設などを活用して、定員を200人増やすことを明らかにしました。

 それによると、3月末までに、区立・私立の認可保育所の2次選考の定員を100人に増やし、4月以降、既存の区施設や都が来年度予算案で打ち出した「東京スマート保育」(小規模保育)を活用して、新たに100人の定員増を図るとしています。

 会見で、田中区長は、区の財政的負担を強調し、「認可(保育園)一辺倒で凝り固まっていたら時代遅れ。かつ現実的でない。解決できない」と発言し、公立保育所の増設には消極的な姿勢を示しました。

 同日、保育所に入れなかった子をもつ保護者でつくる「保育園ふやし隊@杉並」が、田中区長あてに、「質」を大事にした緊急受け入れ対策と認可保育所の増設などを求める要望書を出しました。

 日本共産党の山田耕平区議は「緊急的な対応を打ち出したのは前進ですが、内容は極めて不十分です。区には使途を限定しない基金が255億円あります。区内の公有地を活用し、保護者が求めている認可保育園こそ抜本的に増設すべきです」と話しました。

 「保育園ふやし隊@杉並」は今月18〜19日、区役所前で抗議集会を開催。子どもをつれた母親たちが「保育園をつくって」と声をあげました。3月下旬に、区民の声を届けるため、区議や区職員との懇談会を予定しています。

保護者 増設に背向ける区を批判

異議申立書を提出

 東京都杉並区の認可保育所に入れなかった子をもつ保護者らでつくる「保育園ふやし隊@杉並」(曽山恵理子代表)は22日、田中良区長あてに、行政不服審査法にもとづく異議申立書56人分を提出しました。

 今年春の認可保育所の入所可能枠1135人に対し、昨年比約400人増の2968人が申し込み、約1800人が入れませんでした。

 1歳の長男を連れてきた母親(32)=派遣社員、育児休業中=は「認可保育園の不承諾通知がきた。認可保育園に入りたいという区民の声が届かないなんて悔しい」と話しました。0歳の息子を区外の認証保育所に預けている女性(41)は「どこにお金をかけるかだ。妊娠中から保育園探しをしなきゃいけないなんておかしい」と、公立保育所の増設に背をむける区の対応を批判しました。


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