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2013年2月20日(水)

スペイン 航空労働者がスト

賃下げ・大量解雇に反対

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 【パリ=浅田信幸】スペイン・イベリア航空の労働者は18日、賃下げと大量解雇という経営者側の方針に反対し、5日間のストライキに突入しました。労組側は2月から3月にかけて3度の5日間ストを計画しています。

 現地からの報道によると、2万1000人の労働者の大半がストに参加。首都マドリードのバラハス空港では、空港内外での行進を皮切りにストは始まり、空港ターミナルの一部を占拠し、気勢を上げました。

 イベリア航空は2011年1月、英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と経営統合し、親会社となるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)を設立。イベリア航空の経営は現在、IAGとBA主導で行われています。

 IAGは12日、イベリア航空が昨年1〜9月に計2億6200万ユーロ(約326億円)の赤字に陥ったことを受け、約3800人の解雇や賃下げ、不採算路線からの撤退を含むリストラ計画を発表。収益性のある企業に戻るためにリストラは不可欠と主張する経営者側に対し、労組側は格安航空路線を運行するイベリア・エクスプレスの立ち上げで賃金と収益を低下させている経営方針が問題だと反撃しています。

 スト参加者は、スペイン国旗や「英国は出て行け」と書かれた横断幕を手にデモ行進。ある労組幹部は、ユーロニュースの取材に対して「われわれの労働を守るためには急進的な行動をとる以外に他の選択はなかった。イベリア航空の歴史で初めて20%もの雇用が削減されようとしているのだ」と語りました。


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