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2013年2月13日(水)

北朝鮮 3度目核実験

国際社会の警告無視

国連安保理が緊急会合

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 北朝鮮は12日午前11時57分(日本時間同)、同国北東部の豊渓里(プンゲリ)で2006年、09年に続き3度目の地下核実験を強行しました。同国の核実験は「すべての核兵器及び核計画を放棄」し、これ以上の実験の中止を求めた一連の国連安全保障理事会決議に反し、核計画の放棄を約束した6カ国協議共同声明にも背くものです。国連安保理は緊急会合を開きました。国際社会の警告を無視した暴挙として、批判が高まっています。


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 北朝鮮は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党第1書記の体制では初となる核実験を「成功裏に実施した」と発表。朝鮮中央通信は「以前と異なり、爆発力が大きく、小型化・軽量化された原子爆弾を使用した」と伝えました。

 国連安保理は、昨年12月に北朝鮮が強行したミサイル発射に対して1月22日、「いかなる発射、核実験またはいかなる挑発もこれ以上実施しない」ことを要求した決議2087を採択。北朝鮮は翌23日にこれに反発し、「自衛的軍事力を拡大・強化する物理的対抗措置を取る」と述べ、3度目の核実験を「予告」するとともに「高いレベルの核実験」実施の方針も示していました。

 日米韓などは国連安保理での連携を確認。中国は外務省声明で北朝鮮の核実験に断固たる反対の意思を表明しています。

 韓国気象庁によれば、今回の核実験による揺れの規模はマグニチュード(M)5・0で、過去2回の核実験による揺れの規模より大きくなっています。一方、日本の気象庁の発表によると、核実験とみられる震源の位置は北緯41・2度、東経129・3度で、規模はマグニチュード(M)5・2でした。

 今回の実験に使われた爆発物の型は不明。ウラン型やブースト型核分裂弾(強化爆弾)の可能性もあり、小型の核弾頭開発につながる恐れも指摘されています。


 6カ国協議 北朝鮮の核問題解決のための多国間協議。2003年8月に米国、北朝鮮、中国、韓国、ロシア、日本で構成される6カ国協議が北京でスタートしました。05年9月、「平和的な方法による朝鮮半島の非核化」が目的だと明記した共同声明を採択。しかしその後、協議は共同声明の履行をめぐり一定の進展をみせながらも、核検証方法の文書化で合意できないまま、08年12月の首席代表会合を最後に開催されていません。6者会合ともいわれます。


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