2013年2月9日(土)
「改憲連合」よびかけ
維新が自民に 「公明なしでも2/3」
日本維新の会の中田宏議員は8日の衆院予算委員会で、憲法が定める改憲条件(96条)の緩和に取り組んでいくと述べ、「公明党さんがいなくても日本維新の会がいれば衆院で3分の2あります。自民党とともに大いに進めていきたい」と、「改憲連合」として96条改憲をめざす考えを明確にしました。
安倍晋三首相は「3分の1を超える国会議員が反対すれば指一本触れることができないのはおかしい」と応じ、「まずここから変えていくべきではないか、というのが私の考え方だ。この考え方は維新の会の方針としても賛同いただけるのではないか」と協力を呼びかけました。
改憲条件の緩和は、衆参各院の発議要件を3分の2以上の賛成から過半数に引き下げ、9条改憲へ内堀まで埋めることを狙うものです。
中田氏も「これは改正の手続きの話であり、憲法議論を真剣にやろうということ。党派を超えて取り組むべきだ」と危険な狙いをごまかし、連立与党の公明党の太田昭宏国交相にも「一緒に取り組んでいただけるか」と迫りました。
太田氏は「個人の考えだが慎重に扱うことが必要だ。憲法審査会での論議がまずしっかり行われることが大事だ」と答えました。
中田氏は「公明党さんも一緒に進めていきたい」と重ねて求めました。