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2013年2月3日(日)

大統領批判デモつづく

救国政府樹立を要求

エジプト

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(写真)大統領宮殿前で「救国政府」の樹立を求める人々=1日、カイロ(小泉大介撮影)

 【カイロ=小泉大介】「革命」2周年を契機にイスラム主義組織・ムスリム同胞団出身のモルシ大統領を批判するデモ隊と治安部隊との衝突が続くエジプトで1日、各地で再び大規模なデモや集会が取り組まれ、多くの参加者が「革命」の目標が達成されるまで行動を継続する決意を表明しました。

 全土で開催された1月25日の「革命」2周年記念集会を受け、野党勢力の統一組織「国民戦線」はイスラム主義者が起草した憲法の改正と、モルシ大統領が招いた政治危機を打開するための「救国政府」の樹立を要求。1日、首都カイロの大統領宮殿前に集まった人々も同様の声を相次いで上げました。

 女性医師のサルマ・アリさん(26)は、「救国政府樹立と憲法改正は譲れない要求です。もし大統領がこれを受け入れないならば、一刻も早く大統領選挙を前倒し実施するよう求めます。大統領が国民の声を聞かない限り、状況の改善はあり得ません」と力を込めました。

 タクシー運転手のアブド・アンマルさん(35)も「革命はいまムスリム同胞団とその代表であるモルシ大統領に盗みとられようとしています。経済も破綻寸前です。これを打開できるのは、すべての政治勢力が参加する政府の樹立以外にありません」と語りました。

 デモ隊と治安部隊の衝突はこの日も各地で発生し、1人が死亡、約50人が負傷しました。


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