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2013年1月28日(月)

EUと初の首脳会議

中南米33カ国の共同体

良質な投資促進 議論

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 【サンティアゴ=松島良尚】南米チリの首都サンティアゴで26日、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)と欧州連合(EU)の第1回首脳会議が2日間の予定で始まりました。テーマは、「持続可能な発展のための連携。社会や環境にとって質のよい投資の促進」です。


 両地域はこれまでも首脳会議を開いてきましたが、中南米カリブ海諸国が2011年に設立した全33カ国の共同体として臨むのは初めてです。

 CELACの現議長国チリのピニェラ大統領は開会演説で、会議のテーマを実現する「より水平的な新しい戦略的同盟の構築」を呼びかけました。すでに大規模になっている両地域間の投資や貿易の重要性を指摘しつつ、それらが両地域ともいくつかの国に集中している問題も指摘しました。

 今回の会議をめぐる特徴の一つは、これまでのような欧州から中南米に向けた投資にとどまらず、中南米から欧州への投資に大きな目が向けられていることです。低迷する欧州経済と、世界経済危機の影響を受けながらも成長や雇用を維持している中南米諸国の差が反映しています。

 スペインのラホイ首相は首脳会議に先立って、「単一通貨の欧州市場は米国市場より大きい」と述べ、大企業だけでなく、中小企業の進出も歓迎すると述べました。

 一方、チリの市民団体などからは、投資の促進に異論はないものの、それにともなって労働者の権利や人権などがないがしろにされないかという懸念が出されています。

 両地域の首脳会議に続き、第1回CELAC首脳会議が27日に幕を開けます。


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