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2013年1月28日(月)

きょうの潮流

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 原発の新しい基準を原子力規制委員会が検討しています。百聞は一見にしかず、です。どんな検討をしているのか、委員会のホームページにある録画映像で会議の模様を見ました▼「さすがにジャンボジェットが2機衝突してくると難しいですが、1機であれば、原子炉建屋に衝突すれば周辺が火災になる」。物騒な話をしています。航空機を使ったテロに対する対策を議論していました▼原子炉建屋から100メートル離れた場所に施設を造って、大規模な放射性物質の放出を防止すると事務局が説明しています。ヨーロッパで同様の施設を持っている国がすでにあるといいます。日本で立ち遅れている対策ならば、造って当然だと思われます▼しかし、疑問も出てきます。施設の条件として最初の案にあった「想定を超える地震や津波に対して安全機能が損なわれない」機能は、今年になって消えています。専門家の間で施設にそうした機能まで持たせるのは「きつい」などと言い合っていました。地震大国の日本で、そうした施設で間に合うのか▼電力会社から意見を聞いた会議の様子も見ました。規制する側と規制される側が会して、審査開始の半年前に、途中段階の基準案の内容をああでもない、こうでもないと話し合う姿に違和感を持ちました。規制側が電力会社に向かって「こういう図も用意しましょう」とか、「考え方が間違っている」と叱ったりする場面も▼再稼働を急ぐ電力会社に、お膳立てをしていると見えたのは潮流子だけでしょうか。


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