2013年1月17日(木)
扶助基準
60歳以上世帯は増え 夫婦子4人世帯は減
生活保護のうち生活費にあたる「生活扶助」の現行基準を検証してきた同審議会の生活保護基準部会も同日、報告書をまとめました。
検証結果を機械的に反映した場合、60歳以上の単身世帯では生活扶助費が月約3300円(4・5%)増え、60歳以上の夫婦世帯では約1700円(1・6%)増えるとしました。一方で、夫婦と子ども2人の世帯では約2万6300円(14・2%)減るとしており、これを根拠に、多人数世帯などの保護費の引き下げが狙われています。
生活扶助基準の検証は5年に1度実施することとされ、今回が2回目。収入下位10%の低所得世帯(平均年収約120万円)の生活費水準と比較する方式で、生活扶助の現行基準を検証しました。
厚労省はこの結果を踏まえて、2013年度の生活扶助の基準額の見直しを検討し、1月末に閣議決定する予定の13年度予算案に盛り込みます。