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2013年1月16日(水)

13.1兆円補正予算案を決定

政府 国債5.2兆円追加発行

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 安倍晋三内閣は15日、総額13・1兆円にのぼる2012年度補正予算案を決定しました。11日に閣議決定した緊急経済対策を裏付ける国の財政支出10・3兆円に加え、基礎年金の国庫負担分2・6兆円などを盛り込みました。国債の追加発行額は5・2兆円です。

 年度途中での国債の追加発行は3年ぶり。これにより、12年度の新規国債発行額は50兆円を上回ります。

 今回の補正予算はリーマン・ショック後の世界不況に対応するための09年度第1次補正予算13・9兆円に次ぐ大規模な財政支出となります。大企業向けの「成長力強化」を口実とした不要不急の大型公共事業によって膨らみました。

 補正予算を具体的に見ると防災対策の名目で、自衛隊の対応体制の強化に1099億円を計上。競争力強化の名目で基幹的交通インフラなどの整備推進に2053億円、大企業向けの研究開発拠点整備に1200億円、産業空洞化を促進する企業の海外展開支援に1390億円などを盛り込みました。

 また「安心の確保」の名目で警察装備の整備などに298億円、自衛隊の整備に605億円を盛り込みました。

 政府は補正予算と13年度予算を合わせて「15カ月予算」と位置づけています。補正予算が膨張する一方で、来年度予算は「財政規律」を重視する方向で、社会保障の削減も検討しています。

 政府は1月28日召集予定の通常国会に補正予算案を提出。2月15日の成立を目指しています。


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