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2013年1月15日(火)

岩国配備予定のF35

米で爆音への懸念強まる

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 米国防総省が開発している最新鋭のステルス戦闘機F35について、配備が計画されている米国内の基地周辺住民から爆音への懸念が強まっています。パネッタ国防長官は2017年以降に米海兵隊岩国基地(山口県)に配備すると表明しており、日本でも今後、問題になりそうです。


表

 米空軍は国内6基地を選定し、昨年3月に環境影響評価書(EIS)の草案を公表しました。それぞれ、現在配備されているF15、F16戦闘機をF35Aと交代する計画で、住民の意見を聴取した上で最終的に配備の時期を決定します。

 EIS草案を読むと、いずれの基地周辺でも、米国の環境基準で「居住に適さない」とされる65デシベルを超える区域が大きく広がります。離着陸時の騒音を既存のF15、F16と比較した表を見ると、ほとんどの数値でF35が大きく上回っているため、各地で懸念や配備反対の動きが出ています。(表)

 もっとも懸念の声が強いのが、米東部バーモント州のバーリントンです。現在、配備されているF16戦闘機18機を、20年までにF35戦闘機18〜24機と交代する計画ですが、EISは、住民6675人に影響を与えるとしています。

 市民団体「ストップF35」によれば、バーリントン市議会はF35配備の撤回を決議。五つの学校と六つの教会が環境基準超の区域に入るため、学区単位での反対の声も上がっています。

 米国防総省は現在、空軍・海軍・海兵隊が使用している戦闘機の大部分をF35に代える計画ですが、当初より開発が大きく遅れ、実戦配備は17年以降の予定です。

 岩国基地に配備されるのは垂直離着陸ができる海兵隊仕様のF35Bで、FA18ホーネットやAV8Bハリアー、EA6B電子戦機の後継機とされています。航空自衛隊も導入を決めています。


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