2013年1月14日(月)
きょうの潮流
新成人になるあなたへ。おとなの仲間入りといわれても、まだピンとこないでしょうか。それとも、すでに社会の荒波にさらされているのでしょうか▼これからの日本と世界の担い手。そのあなたをとりまく環境はきびしい。正社員は減りつづけ、いまや若者の２人に１人はパートや派遣社員です。この２０年間で一気に増えました。低賃金、長時間労働、問答無用の首切り―。はたらく条件は悪くなる一方です▼みずからの成長や社会に役立つよう、もっと学びたい。その意欲を阻んでいるのが高学費です。大学に入るのに何百万円もの負担がかかる。世界では学ぶ権利をみとめ、授業料の無償化や、返済のない奨学金がひろがっているのに▼あるインターネット調査では、新成人の半数が日本の未来について「暗いと思う」と答えていました。政権交代にも、８割ちかくが政治には「期待できない」と冷めています。大震災、原発事故と多難の時代。将来への不安は大きい▼しかし、いつの世も若人の底知れぬエネルギーは、変革をもたらしてきました。社会にでた“先輩”は仲間とともにたたかい、労働条件を改善させています。被災地ではボランティアとして頼りにされ、自身の存在を実感する日々です。原発再稼働を許さない行動にも元気な姿があります▼悲観するだけでは前に進みません。よりよい日本や社会をめざし、がんばっているあなたに、私たちも連帯します。そして、忘れないでほしい。いつも寄り添っている政党があることを。
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