2013年1月10日(木)
低所得者の収入増やして
官邸前で「困っちゃう人々」
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貧困問題に取り組む人たちでつくる「このまますすむと困っちゃう人々の会」は9日夜、首相官邸前で「社会保障の切り捨て反対」「総理、議員のみなさん、私たちの声を聞いてください」と声を上げました。自公連立の安倍政権が復活して初めての行動。今回で15回目です。
自立生活サポートセンター・もやい代表理事の稲葉剛さんは、総選挙で自民党が生活保護費の給付水準を10%引き下げることを公約に掲げていたことをあげ、「生活保護を削減すれば低所得の人の消費が減り、消費に回るお金も減ってしまう。内需を拡大したいのであれば、低所得の人のお金を増やす方がいい」と話しました。
初めて参加した東京都内の男性(42)は「安倍政権になり、日々の暮らしの心配が絶えません。選挙で一票入れて終わりではなく、一人ひとりが政治や権力をしっかりと監視しなくてはいけないと思って来ました」といいます。
東京都練馬区から同じく初参加の女性(78)は、飲食店をたたんだ後、生活に困り生活保護を受けているといいます。「将来への不安から動けなくなるほどでしたが、初めて生活保護費が振り込まれたとき、心から安心しました。国民全体が良くならないと国は良くならないのに、生活保護を受ける人たちを締め付けるなんて政府はどうかしている」と話しました。
日本共産党から高橋ちづ子衆院議員が駆けつけました。