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2013年1月8日(火)

きょうの潮流

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 年が明けて1週間。暦の関係で正月休みが長く、気だるさの残る仕事始めだったでしょうか。味の濃いおせち料理やカロリーの高いお餅で疲れた胃腸を、七草粥(がゆ)で癒やした人も多いのでは▼セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。春の七草はそれぞれに効用があります。たとえば、カブの葉のスズナには消化を促進させて解毒効果があるように▼七草粥を食し、一年の無病息災を願う。日本の伝統行事です。七草をはじめ、大地の恵みともいえる野菜は、私たちの体調を整え、食卓を彩ります。このところ葉物が高値ですが、安定した供給は食生活に欠かせません▼ところが、それを支える国内の農業を根っこから壊してしまうのがTPPです。関税をなくし、条件のちがう農産物大国と競わせる。いまでさえ主要国のなかで最低の食料自給率は、農水省の試算でも13%に落ち込みます。生産額も大幅に減り、高齢化がすすむ農家を閉ざしてしまいます▼TPPへの参加は壊国の道につながるとあって、先の総選挙では自民党もいちおう慎重な姿勢をみせました。100人以上の候補者が「反対」をとなえたのですから▼その舌の根が乾かないうちに、安倍内閣から参加交渉に前向きな発言が相次いでいます。国益を第一に考えるという安倍首相。しかし、米国に主張できないのが、彼らの古い政治です。大河ドラマ「八重の桜」のように「ならぬことはならぬ」と言えない政権に交渉をゆだねるわけにはいきません。


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