2013年1月6日(日)
「復興に関わりたい」
福島・双葉町 郡山で成人式
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東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町の成人式が5日、同県郡山市で開かれました。62人の対象者のうち、54人が参加し、再会を喜びあいました。
はたちの夢を語った男性は「目を閉じると双葉の地が目にうかびます。福島で成人式ができたことをうれしく思う。力強く生きていきたい」とのべました。
「3・11以降、先が見えなくなった」と率直な不安を語った男性。「でも、あらためて見えたものもあった。これまでは自分のことで精いっぱいだったが、これからは未来をつくるのは自分たちだという思いで生きていきたい」と話しました。
大学で生物学を学んでいる女性は「人生の大半をすごしてきた双葉町で成人式ができなかったのは残念。故郷を離れてみて、双葉を忘れられず、一刻も早く帰りたいと思っていることに気づきました。復興にかかわれる人間になりたい」と話しました。
同町は全町民の半数近くが県外避難を余儀なくされています。井戸川克隆町長は「全国に避難している町民の支援に全力をつくします。みなさんも双葉の復旧・復興の力になってほしい」と式辞を述べました。
双葉町民が多数避難している埼玉県の浦和フィルハーモニー管弦楽団が支援のため、「町民の歌」などを演奏しました。