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2013年1月3日(木)

きょうの潮流

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 まばゆい初日の出に気持ちを新たにした人も多かったことでしょう。大震災から2度目の正月を迎えた被災地でも、追悼や一日も早い復興を願い、手を合わせる姿がありました▼胸元に両手で魚を抱く釜石大観音も初詣の人で大にぎわい。大観音の内部にある階段を上っていくと、釜石湾が一望できる展望台へ。となりで静かにながめていた家族連れのおばあちゃんが、「こんなに穏やかな海なのにねぇ」と、ぽつりとつぶやいていました▼目を転じれば、さら地や山になったがれき、仮設住宅がつづいています。「鉄と魚」が代名詞の釜石も壊滅的な被害をうけました。被災地の神社や寺院の絵馬には、家内安全や合格祈願とともに街の再建をのぞむ文字が目につきます▼今年は干支(えと)にちなんだヘビのお守りや根付けがよく売れていました。なんども脱皮をくり返すヘビは、復活や再生の象徴といわれます。巳年(みどし)の「巳」は、胎児の形を表す象形文字で、ヘビが冬眠から覚めて地表にはい出す姿を表すとも。「起こる、始まる」という意味があるそうです▼古来、人間はヘビをあがめ、おそれてきました。まつわる神話や伝説も多く、西洋でも学術や医術のシンボルとされてきました▼その巳年をどんな年にしたいのか。進まない復興をはじめ、不況や原発、基地問題など、解決の道筋さえみえない現状。それをもたらした政治のゆがみをただし、希望ある年にしたいという思いは、だれの胸にもあるでしょう。われわれもその実現に力を尽くしたい。


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