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2012年12月30日(日)

過去最大規模デモ

スンニ派住民ら 首相退陣要求

イラク

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 【カイロ=小泉大介】イスラム教スンニ派住民らによるマリキ首相(同教シーア派)退陣要求が高まっているイラクで28日、過去最大規模のデモが取り組まれました。米占領軍が行った「分断統治」は、軍「完全撤退」から1年を経過したいま、同国に激しい緊張状態をもたらしています。

 現地からの報道によると、28日のデモには、スンニ派住民が多数を占める中西部ファルージャで約6万人、同ラマディで約10万人が参加し、幹線道路を封鎖するなどしました。北部のモスルやティクリットなどでも数千人が街頭に繰り出しました。

 ラマディのデモでは、地元州のアルカン副知事が、中央政府に対し「(スンニ派国民の)公平な待遇」を要求。「要求が聞き入れられないならば、『アラブの春』を成し遂げた他国のように人民は政権を退陣に追い込むだろう」と表明しました。

 デモの発端は、スンニ派のエサウィ財務相の護衛10人が21日に「テロ関与」の疑いで治安当局に逮捕されたことです。それ以降、主に中西部地域で連日、抗議行動が発生しています。

 イラクでは昨年末、マリキ首相の命令でスンニ派のハシミ副大統領が同じく「テロ関与」で逮捕され、死刑判決になりました。副大統領は現在も隣国トルコで「亡命」生活を送っています。


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