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2012年12月28日(金)

B型肝炎訴訟 275人が新たに提訴

個別和解へ全国10地裁で

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(写真)全国いっせい提訴について報告する弁護団=27日、札幌市

 集団予防接種の注射器使い回しによってB型肝炎ウイルスに感染した被害者が国に損害賠償を求めている全国B型肝炎訴訟で27日、国との個別和解をするための今年最後の集団提訴が全国10地裁でいっせいに行われました。提訴は札幌、仙台、金沢、新潟、東京、長野、大阪、福岡、熊本、鹿児島の各地裁で被害者242人(遺族も含めた原告数は275人)が行いました。これで全国のB型肝炎集団訴訟の提訴数は、16地裁で被害者6846人(同7461人)となりました。

 このうち、すでに国との個別和解が成立しているのは被害者1577人(同1720人)で、和解率は23・03%(同23・05%)となりました。

 全国B型肝炎訴訟の佐藤哲之弁護団長は札幌市で記者会見し、「政権が変わりましたが、国と被害者側との基本合意は全党が一致して賛成したものであり、対応が変わるべきものではありません。政府はこれまで以上に個別和解の促進、恒久対策、原因究明に力を尽くしてほしい」と訴えました。

 このうち熊本では、同県などに在住の原告12人(被害者8人=2人死亡=・遺族6人)が熊本地裁に第8次提訴をしました。追加提訴をした被害者は、30代1人、40代2人、50代1人、60代4人(うち2人は死亡時)で、男性3人、女性5人。損害賠償請求額は合計1億5288万円です。

 熊本の原告は76人となり、7人(被害者6人)が国と和解しました。


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