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2012年12月25日(火)

シリア空爆60人死亡

政府軍 パン購入住民の列に

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 【カイロ=小泉大介】内戦状態が続くシリアで23日、政府軍戦闘機が中西部ハマ近郊でパンを購入しようとしていた人々の行列を空爆し、英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によると60人以上が死亡しました。昨年3月に政府軍が住民弾圧を開始して以降、一度の空爆の犠牲としては最大規模です。

 現地からの報道によると、内戦が引き起こした食料不足から、空爆時にはパン屋の周りに約千人の住民が集まっていました。中東の衛星テレビ・アルアラビアは少なくとも300人が死亡したと報道。「シリア人権監視団」も、重体の人々が多くおり、死者数はさらに増えるだろうとしました。

 ハマでは17日に反政府武装勢力が政府軍に対する総攻撃を行い、多くの地域を支配下に置いていました。

 シリアのアルザービ情報相は空爆に先立つ23日の会見で、シャラ副大統領が「内戦の軍事的解決は困難だ」と表明(17日)したことについて、「シリアには2300万の人口がある。副大統領の発言はそのうちの一人の個人的意見にすぎない」と一蹴していました。

 23日には、国連とアラブ連盟の合同特別代表であるブラヒミ氏がシリアの首都ダマスカス入りしました。同氏は前回(10月)のシリア訪問ではイスラム教犠牲祭中の停戦を提起しましたが、過去最大規模の空爆を受けた今回、アサド大統領との会談で内戦終結に向けどのような提案を行うか注目されます。


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