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2012年12月25日(火)

きょうの潮流

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 ことし、アメリカで話題になりました。ロンドン五輪アメリカ選手団の制服も中国製だって?▼わが国も「メード・イン・チャイナ」の品があふれ、中国は最大の貿易相手国です。ところが最近、輸出の方が落ち込み、貿易収支も赤字続きです。尖閣諸島をめぐる日中間のこじれが、影を落としています▼まだ国交のないころ、日中貿易の発展に情熱を燃やす人々がいました。彼らは民間の日中貿易促進会に集まり、働き手の多くは青年でした。戦後、日本は侵略戦争を反省せず中国政府を認めなかったため、中国に残された日本人の引き揚げさえ民間の仕事でした▼1949年結成の促進会も、経済界と中国との橋渡し役として大忙し。貿易の実務や通訳、貿易展覧会…。中国の代表団と与党の大物政治家の会談を実現するなど、政財界を巻き込む運動をおこします▼かいあって取引もふえ、“中国ブーム”が日本に訪れたころでした。「文化大革命」を始めた毛沢東派が、いいなりにならないとみなす人々を経済交流から排除します。手先は、利権めあてに土下座するように中国にこびる大手系商社。日中貿易促進会を「解散」させ、労働者を退職金も払わず追い出そうと暴力で襲います▼しかし、屈しない労働者は裁判に訴え、ついに退職金を払わせました。手記集『日中貿易促進会の青春』に詳しい。国交回復から40年。本物の日中友好を願い、日本経済に死活の意味をもつ貿易の道筋をつけてきた、彼らの仕事とたたかいはいまに生きています。


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