2012年12月16日(日)
中国が大陸棚案提出
【北京=小寺松雄】中国外務省は14日、同国の国連常駐代表団が同日、東シナ海の一部海域の200カイリを超える大陸棚設定案を国連事務局に提出したと発表しました。
同案によると中国は、東シナ海の大陸棚は中国の陸地の自然の延伸であり、その幅は中国領海の基線から200カイリを超えていると指摘。中国の主張幅は尖閣諸島を含んでいます。
大陸棚とは通常、沿岸から200カイリの排他的経済水域(EEZ)内の海底をいいます。ただ国連海洋法条約では、海底の地形や地質が陸地と同じだと証明されれば350カイリまで延伸が認められ、地下資源を開発することもできます。
日本政府はこれまで、日中間の境界は双方の海岸線から等距離の線だと主張。今後、国連の大陸棚限界委員会で論議されることになります。中国は今年9月、同案の国連提出の意向を表明していました。