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2012年12月13日(木)

きょうの潮流

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 年末いつもの「今年の漢字」は、「金」と決まりました。日本漢字能力検定協会が募り、いちばん多かった字です▼理由はさまざまです。ロンドン五輪の金メダルや山中伸弥さんのノーベル医学生理学賞はじめ、たくさん「金字塔」が打ち立てられた。金環日食が932年ぶりに広い地で観測された。消費税や生活保護など、お金をめぐる話題も相次いだ…▼「今年の漢字」発表の日、名前に「金」のつく指導者をあおぐ国がロケットを打ち上げました。核爆弾を積める弾道ミサイルの技術と同じだからと、各国がやめるよう求めていたにもかかわらず、です▼ロケットにも、「金」が欠かせません。こんどの発射には、日本のお金にして約700億円かかったとみられています。トウモロコシを買えば、250万トン分。北朝鮮で足りない食料、年平均40万トンの6年分をまかなえるお金です▼民の胃袋よりロケット。民の生活より、権力者の力や軍事力をみせつける方を重んじます。ところが、軍事優先の考え方が日本にも伝染してきたようです。“核兵器をもった方がいい”とか、憲法9条を変えて「国防軍」をつくるとか▼北朝鮮の挑発にのってアジアの緊張を強め、かえって日本を危険にさらす行き方です。そうでなく、「戦争しない」と誓う9条を掲げ、核兵器やミサイルの開発をやめるよう迫りつつ、国際社会と共同して協議の場に戻らせる―。無法に対する、もっとも根底からの働きかけです。憲法9条こそ、人類の「金字塔」ですから。


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