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2012年12月3日(月)

北のミサイル予告

世界各国が憂慮

米「非常に挑発的行為」
韓「国際社会への挑戦」
英「安保理決議違反だ」

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 北朝鮮が実用衛星「光明星3号」を運搬用ロケット「銀河3号」(長距離弾道ミサイル)で10〜22日の間に北西部・東倉里の「西海衛星発射場」から打ち上げることを明らかにしたことに対し、国際的な憂慮、批判が相次いでいます。韓国外交通商省は1日、「国際社会に対する全般的な挑戦だ」とする報道官の論評を発表。米国務省のヌーランド報道官も同日、「非常に挑発的な行為であり、地域の平和と安定を脅かすものだ」と批判する声明を出しました。

 韓国外交通商省報道官の論評では、ミサイル発射予告に対し「深刻な憂慮」を表明。「計画を即時に撤回し、国連安保理決議を順守しなければならない」と求めました。国連安保理決議1874(2009年6月)は、北朝鮮に「弾道ミサイル」だけでなく、「弾道ミサイル技術を使用した発射」も行わないよう要求しています。

 米国務省報道官の声明では、「弾道ミサイル技術を使用した発射は、国連安保理決議に正面から反する」と指摘。「われわれは、すべての安保理決議を完全に順守するよう北朝鮮に要求する」として、計画の撤回を求めました。

 また、北朝鮮が、乏しい資源を核開発や長距離ミサイル計画に投入することは、「同国をさらに孤立させ、貧しくするだけだ」としました。

 英国のヘイグ外相も「国連安保理決議違反となるのは明白だ」と強く非難する声明を発表。「ミサイル発射計画を中止しなければ、朝鮮半島の平和と安定に影響を及ぼす」と言及しました。

 一方、ロシアの各通信社は打ち上げ予告を速報。このうちインタファクス通信社は、「長距離弾道ミサイル」と断じ、懸念を示しました。

 韓国や米国は、6カ国協議参加国や関係諸国と、次の措置について緊密に協議しているとしています。

 (ワシントン支局=小林俊哉、外信部=片岡正明)


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