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2012年12月2日(日)

きょうの潮流

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 つい1週間ほど前。無残ながれきと化した建物の前で途方に暮れる人々の映像を見たばかりです。そのパレスチナの地に今度は歓声がひびきました▼半世紀以上もみずからの国をもとめ、イスラエルの占領下で血と涙を流してきたパレスチナ。その彼らを国連が「国家」として認めました。しかも、賛成138、反対9の圧倒的多数で▼国際社会は長く虐げられてきた民を見捨てず、武力の応酬には未来がないことを決議に示しました。「パレスチナの人々が早く独立と自由を実現できるよう、国連の全加盟国と機関・組織に支援の継続を強く求める」▼そのパレスチナを代表する詩人に故マフムード・ダルウィーシュがいます。6歳のときイスラエル軍によって故郷を追い出され、難民となるダルウィーシュ。不安や抑圧、そして抵抗をうたった彼の詩は多くの人に愛されました▼「最後の国境の後に私たちはどこに進めばいいのだろう/最後の空の後に鳥たちはどの空を飛べばいいのだろうか/…私たちの肉体で聖なる歌を終わらせよう/ここで私たちは死ぬだろう、ここ最後の道で/ここかあちらで私たちの血がオリーブの木を育む」▼どこへ逃れようとも死の現実がつきまとう。救いとなるのは、自分たちが死んでも、そこからオリーブの木が生える。その木にわずかな希望を託すことができる―。憎しみや暴力の連鎖をのりこえ、パレスチナとイスラエルが共存の道を進んでいく。それは平和な世界につながる、大きな流れとなるでしょう。


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