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2012年11月28日(水)

きょうの潮流

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 調べてみると、「じゃんけん」はなかなかに奥が深い。語源に定まった説はなさそうですが、「蛇拳」(じゃけん)とも「石拳」(じゃくけん)ともいわれます▼蛇拳はヘビ、ナメクジ、カエルの争いです。ヘビ(人さし指)はカエル(親指)に、カエルはナメクジ(小指)に、ナメクジはヘビに勝つ。平安時代に中国から伝わったともみられる、日本でもっとも古い拳遊びらしい▼石拳は、いまのじゃんけんの形です。江戸時代に生まれ、20世紀に子どもたちがよみがえらせた、と伝えられます。もともと、拳遊びはおとなのゲームだったのです▼蛇拳も石拳も、三すくみです。日本じゃんけん協会が解説します。三すくみは、互いに相手の存在を認め合いながら強弱の関係も持つ3者の共存だ。グー(石)・チョキ(はさみ)・パー(紙)のうち、最強はパー。紙は、石という強い相手を壊さないまま認め、包み込んでしまうから…▼三すくみならぬ「三極」の顔のようにふるまう日本維新の会の橋下・大阪市長が、衆院選の候補者選びを「じゃんけんで決めてもいい」と語りました。同じ選挙区で、維新とみんなの党、どちらから立候補させるかをめぐってです▼橋下氏は、じゃんけんを汚したようです。“優れた無形文化のきわみ”(日本じゃんけん協会)じゃんけんを、野心と野合の橋下氏の世界へ連れ出し、選挙と国会をはずかしめるのに使いました。候補者や議員など誰でもいい、私の命令に従うだけだ。そんな心の声が聞こえてきます。


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