2012年11月23日(金)
ガザ 停戦で合意
イスラエルとハマス エジプト政府仲介
【カイロ=小泉大介】パレスチナ自治区ガザ情勢をめぐり、イスラエルと同地を実効支配するイスラム武装抵抗組織ハマスとの停戦協議を仲介してきたエジプト政府は21日夜、両者が停戦で合意したと発表しました。
カイロでクリントン米国務長官と共同会見したアムル・エジプト外相は、「協議は流血を停止し平静を回復する停戦の合意に結実した」「停戦は21日午後9時(日本時間22日午前4時)に発効する」と述べました。
イスラエル軍が14日に開始したガザ空爆は21日までに1500回に達し、子ども37人を含む162人が死亡しました。一方、ハマス側のロケット弾攻撃も1400発を数え、イスラエル側に民間人4人、兵士1人の死者が出ました。
停戦合意書は、双方によるすべての攻撃停止を明記する一方、ハマス側が停戦と同時に強く求めていたガザ封鎖解除については、停戦発効から24時間後に履行手続きに着手するという内容になりました。協議に関わった国連の潘基文(パンギムン)事務総長が「停戦の継続に向けて詰めの話し合いが残っている」と述べたように、今後の双方の対応が注目されます。
ガザでは停戦合意発表直後から、多くの住民が街頭に繰り出し、車のクラクションを鳴らしたり花火を上げるなどして喜び合いました。