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2012年11月21日(水)

国連・EUなど

ガザ即時停戦へ圧力強める

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 【カイロ=小泉大介】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆は20日も続き、開始した14日以降の死者は110人を超えました。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が19日、停戦交渉の主要舞台となっているエジプトの首都カイロ入りするなど、暴力の即時停止に向けた国際社会の圧力が一段と強まっています。


 潘事務総長の中東訪問は、エジプト、イスラエル、パレスチナ自治政府首脳らとの会談が目的で、事務総長報道官は19日、「(当事者の)停戦努力に外交的な力が加わることは非常に重要である」とコメントしました。

 欧州連合(EU)の外相理事会は同日、ガザ情勢に関し声明を発表。イスラエルと、ガザを実効支配するイスラム武装抵抗組織ハマスの双方に「罪のない民間人を苦しめることは正当化できないものであり、すべての攻撃が即時停止されなければならない」と訴えました。

「交渉は正念場」

 カイロでは18日以降、エジプト政府高官がイスラエル特使およびハマスの政治部門最高幹部メシャル氏と、停戦に向けた個別協議を断続的に行っています。

 メシャル氏は19日、同地で会見し、停戦合意は可能だとの見方を示すと同時に、「戦争を始めたイスラエルの側が攻撃を停止しなければならない」との条件を提示しました。

 イスラエル有力紙ハーレツ19日付(電子版)は、同国政府高官が表明した、「われわれは外交的解決がより好ましいと考えるが、その選択肢がなくなればガザに地上軍を送ることになる」との発言を引用し、停戦交渉は正念場を迎えていると報じました。

1日で最多死者

 ガザでは19日から20日にかけてもイスラエル軍が激しい空爆を実施し、同地の保健当局によると、19日は1日あたり過去最多の38人が死亡しました。イスラエル軍によれば、ハマスの側からのロケット弾攻撃では、19日までに640発がイスラエル領に着弾し、324発が「アイアンドーム」と呼ばれる迎撃システムにより撃ち落とされました。


 ガザ地区 パレスチナ自治区の一つ。東西10キロ、南北40キロ、面積約360平方キロ(東京23区の約6割)の地域に約150万人が住みます。2007年6月以来、イスラム武装抵抗組織ハマスが実効支配し、ヨルダン川西岸を統治するパレスチナ解放機構主流派のファタハと対立してきました。


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