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2012年11月20日(火)

きょうの潮流

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 アリと生活をともにする昆虫を研究する分類学者の本に、こんな例が紹介されていました。アリの行列のそばで、自分の好みのエサを運ぶアリを見つけるや、エサに飛び乗って、盗み食いする昆虫がいるというのです(丸山宗利著『アリの巣をめぐる冒険』東海大学出版会)▼エサにかじりつく虫の数は10匹近くになっても、アリの方は気づかないというから滑稽です。盗み食いどころか「追いはぎ」の例が、フランスの昆虫学者ファーブルの『昆虫記』にあります。ご存じの方も多いでしょう▼せっせと団子をころがすフンコロガシの後から別のフンコロガシが駆けつけ、団子運びに手を貸す相棒になり澄まします。ところが、最初の持ち主に隙でもあれば、相棒は団子を持ち去ってしまう追いはぎに変身し…▼興味をかき立てられる昆虫の営みも、人間社会に使われると、どうでしょうか。例えば「甘い物にはアリがたかる」があります。この言葉は「原発利益共同体」と重なります。原発を推進してきた財界の中心に座る利権集団▼原発による利益を得る電力会社や原発メーカーなどが政治家や官僚、メディア、御用学者などと癒着して作ってきたものです。しかし今や、国民は3・11で、多くのことを学びました▼この集団が「原発は安全だ」と「安全神話」のウソをふりまいてきたこと、そのために原発マネーを使ってきたこと、この歴史を繰り返すなら、原発ゼロへの道は遠ざかるだけということも。「甘い物」にはご用心です。


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