2012年11月17日(土)
きょうの潮流
直径がおよそ10万光年、厚さ1000光年ほどの銀河系の中で、100光年はさほど遠くではありません。地球の100光年先に、「浮遊惑星」がみつかったそうです▼かつては、太陽のような恒星の周りを回っていました。なにかのはずみで軌道からはじき出され、宇宙をただよいます。似たもの同士の約30の星が、動きをともにしているようです▼さて、衆院が解散されました。公約を捨てて軌道をはずれ、人々の信用を失って浮遊する、首相と政権がかけにでた“迷走解散”“追い込まれ解散”です。政界の浮遊惑星は、民主党だけではありません▼「選挙目当てといわれれば選挙目当て」「野合でなにが悪いか」。こんな言葉が飛び交う政界です。浮き足立って新党へ。付け焼き刃、にわか仕込みの新党集合へ。浮遊しながら“自分が太陽だ”と勘違いする、野心家もいます▼日本共産党は、かつて思想家から北斗七星にたとえられました。もろもろの勢力が軍国主義になびき流されていった時代、動かぬ一点を守り続ける共産党は、人々にとって北斗七星のように自分の位置を測る尺度だった、と▼北斗七星は、孤独ではありません。動かぬ一点の北極星を真理とすれば、そこから決まった間隔で結ばれ、真理のありかをさし示します。七つの星は、連帯して手をつなぐ人々のようです。北陸の漁師たちは、七つ星を船のかじにみたててきました。この星をもっと輝かせ、国をただようままにまかせず、確かな方向へかじをきる総選挙です。