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2012年11月16日(金)

ハマス幹部を殺害

イスラエル軍がガザ空爆

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 【カイロ=小泉大介】イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザを空爆し、同地を実効支配するイスラム武装抵抗組織ハマスの軍事部門最高幹部アハマド・ジャバリ氏を殺害しました。ハマスは報復を、イスラエルは攻撃継続を表明しており、軍事的緊張が高まっています。

 現地からの報道によると、イスラエル軍はジャバリ氏の乗った車を標的とするとともに、ガザの20カ所を空爆し、子ども2人を含む10人を殺害しました。今回のガザ空爆は、2008年末から翌年初めにかけて強行され、1400人以上のパレスチナ人死者を出した攻撃以来の規模。

 イスラエル軍は10日にガザからのロケット弾攻撃で兵士4人が負傷して以降、同地を連日空爆。これに対しガザからイスラエル側には100発以上のロケット弾が打ち込まれていました。

 イスラエルのネタニヤフ首相は14日夜、ジャバリ氏殺害後のテレビ演説で、「今日、われわれはハマスに明確なメッセージを送った。必要があれば作戦を拡大する」と表明。一方、ハマスは「攻撃で地獄の扉が開かれた」「占領者は犯罪の結果の責任を負わなければならない」と宣言しました。

 イスラエル国内では、来年1月に総選挙を控え、対パレスチナ強硬路線をアピールするために、政府がガザへの大規模攻撃を開始するのではとの見方が出ていました。08〜09年のガザ攻撃も総選挙の直前に実施された経緯があります。

 隣国エジプトのモルシ大統領は14日、ガザ空爆への抗議として駐イスラエル大使を召還。アラブ連盟(21カ国とパレスチナ自治政府が加盟)は同日、外相級会合を17日に開催し、対応を協議することを決定しました。


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