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2012年11月13日(火)

GDP 3期ぶり減

7〜9月期 消費・外需とも総崩れ

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 内閣府が12日発表した7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・9%減、年率換算で3・5%減となりました。マイナス成長は3四半期ぶりです。世界経済の減速の影響で輸出などが大幅に減少し、個人消費も落ち込んだことが響きました。景気が後退局面に入った可能性が高いとの見方を裏付ける形になりました。

 実質GDPを需要項目別に見ると輸出は、米国やアジア、欧州など主要地域が軒並み振るわず、5・0%減と大幅な落ち込みになりました。自動車や集積回路の出荷減少が目立ちました。

 先行き不安の広がりを背景に企業が投資を抑制。設備投資は、3・2%減少しました。リーマン・ショック後の2009年4〜6月期(5・5%減)以来の下げ幅を記録しました。10月の企業倒産も5カ月ぶりの増加となり、企業が活発に投資を行う状況ではありません。

 一方、GDPの6割近くを占める個人消費は前期比0・5%減と2期連続のマイナスでした。収入が長期にわたり低迷・減少していることが背景になっています。さらに、これまで個人消費を支えてきたエコカー補助金が9月21日に終了。影響は10月以降に大きく表面化することが予想されます。

 電機・情報産業の大企業を中心に大リストラを強行していることも、消費を低迷させ、地域経済を冷え込ませるなど日本経済の悪化に拍車をかけています。


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