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2012年11月10日(土)

都知事選

宇都宮氏が出馬表明

「人にやさしい東京」へ4つの柱

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(写真)東京都知事選挙への立候補を表明する宇都宮健児氏=9日、衆院第1議員会館

 石原都政からの転換をめざす「人にやさしい東京をつくる会」は9日、国会内で記者会見を開き、同会の呼びかけ人で前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)が29日告示の都知事選(12月16日投票)への立候補を表明しました。

 宇都宮氏は、「都政で実現をめざす4つの柱」((1)誰もが人らしく、自分らしく生きられるまち、東京をつくります(2)原発のない社会へ―東京から脱原発を進めます(3)子どもたちのための教育を再建します(4)憲法のいきる東京をめざします)を発表しました。(全文)

 会見で宇都宮氏は、東日本大震災と原発事故後、被災地を視察し、被災者支援の活動に携わった経験を振り返り、知事として被災者支援に全力を挙げると表明。「もう一度原発事故が起きたら取り返しがつかない。絶対に原発を認めるわけにはいかない」「原発をゼロにする国民的合意をできるだけ早くつくることが大切だ」と語り、国や他の自治体にも「脱原発」を働きかけていくと強調しました。

 また、貧困と格差が急激に拡大していることを指摘し、「本来都は財政的に豊かで、貧困に歯止めをかけることが可能。しかし、都はいっそう貧困を拡大させている」「こうしたことに歯止めをかけ、むしろ充実させていく。『人にやさしい都政』をつくりたい」と力を込めました。

 教育問題では、日弁連会長時代、「日の丸・君が代」強制に7回の会長声明で批判したと述べ、「日の丸・君が代」強制は思想・良心の自由に違反すると指摘。「教師が管理統制された中で自由でのびのびした教育はできない。石原都政のあり方を大きく変えたい」と語りました。

 さらに、尖閣諸島問題を機に憲法改悪や集団的自衛権の行使を声高に叫ぶ勢力が出ていることを批判し、「憲法改悪を許さないことを宣言し、平和で人権を守る首都をめざす」と述べました。

 石原都政時代に推進されたオリンピックの招致や築地市場の移転、新銀行東京について記者から質問を受け、「都民の声をよく聞いて、解決をはかる」と述べ、「見直し」に言及しました。

 選挙戦に向けた政党との協力関係については、「4つの柱を認めてもらえるならば全政党に支持を求めていく」と話しました。

 宇都宮氏の略歴 65歳。1971年に弁護士登録。サラ金の高金利問題に早くから取り組む。反貧困ネットワーク代表、2008年末の年越し派遣村名誉村長、オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長。10〜11年度、日弁連会長。


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