2012年11月8日(木)
ギリシャ 48時間スト
労組、緊縮法案に反対
【ロンドン=小玉純一】ギリシャの官民二大労組は6日、7日夜に国会での採決が予定される財政緊縮法案に反対して、48時間ストを始めました。緊縮策に反対する大規模ストはこの6週間で3度目です。
労組員らは6日、鉄道やフェリーを止め、地方行政事務所や学校の門を閉じました。首都アテネでは約5万人がデモ行進し、国会前で抗議集会を開きました。年金生活者のメタコポロス氏(65)は「教会に食べ物を乞いに行く気持ちを分かってほしい」とメディアに語りました。
法案は、年金支給額の削減や労働者の賞与金の廃止などを盛り込んでいます。
ギリシャ政府は、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から融資を受ける条件として緊縮策を進めています。国民の批判を反映して、法案採決では連立与党の一部議員が反対に回る見込みで、結果は予断を許しません。