「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年11月3日(土)

沖縄米兵 また暴行

外出禁止中

住居侵入、中学生殴る

“無法地帯だ”広がる怒り

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 米兵の相次ぐ暴行事件への対応策としての夜間外出禁止時間帯に、こんどは米空軍兵の男が沖縄県読谷(よみたん)村の飲食店で飲酒し、暴れた後、同じ建物の住居に入って中学生を殴りつける事件がありました。住民からは「空にはオスプレイ、陸には凶悪な米兵。沖縄は無法地帯だ」との声も出ています。


 事件は2日午前1時ごろ、読谷村古堅の3階建てのビルで米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)所属の兵士(24)が引き起こしました。飲酒して暴れ、就寝中の男子中学生(13)を殴り、けがを負わせました。

 在日米軍司令部は沖縄県で10月16日に発生した米海軍兵による女性暴行事件を受け、19日に午後11時〜午前5時までの夜間外出禁止令を出しましたが、発令から2週間で破られました。

 また、8月には那覇市内で米海兵隊員による女性強制わいせつ事件も起こっており、沖縄に駐留する3軍が凶悪犯罪に関与したことになります。

 第18航空団のマクダニエル副司令官は2日、「このような事件が起こったことは遺憾。沖縄の捜査機関に全面的に協力する」との声明を発表しました。今後、男の身柄の扱いが焦点となりますが、藤村修官房長官は同日午後の会見で「米側は全面的に捜査に協力している」として、身柄引き渡しを求めない考えを示しました。

 一方、読谷村の石嶺伝実村長は声明で「何の落ち度もない生徒に対する蛮行は許しがたい。全村民を代表して抗議する」とのべ、「加害米兵を早急に日本側へ引き渡し、取り調べを受けるべきだ」と求めました。

“身柄拘束を”共産党・村山氏ら要請

写真

(写真)申し入れる(右から)嘉陽宗儀県議団長、村山県委員長代理、前田政明県議?副委員長=2日、県庁

 沖縄県読谷村での米兵による住居侵入・暴行事件で、日本共産党沖縄県委員会は同日、県に緊急要請し、米兵の身柄の拘束と基地の全面撤去を日米両政府に求めるよう強く申し入れました。

 村山純県委員長代理は「県民全体への挑戦・犯罪だ」と厳しく批判、日米地位協定の壁に阻まれる前に米兵の身柄を拘束するよう、県警と連携を強めることを申し入れました。

 また、同席した党県議は「今度は子どもが標的にあった。基地ある限り子どもや女性の人権が踏みにじられ、命や安全は守られない」(玉城ノブ子氏)、「従来の再発防止、綱紀粛正では効きめはない。県は踏み込んで基地の全面撤去を求めるべきだ」(渡久地修氏)などとただしました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって