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2012年10月27日(土)

現場カーブに無関心

福知山線事故公判 山崎元社長が証言

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 2005年のJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本元会長井手正敬被告(77)ら歴代3社長の第9回公判が26日、神戸地裁でありました。証人出廷した山崎正夫元社長(69)=同罪で起訴、無罪確定=が、現場カーブについて「事故前は関心がなく、どんなカーブか把握していなかった」などと証言しました。

 山崎元社長は現場カーブの半径を小さくした1996年当時、鉄道部門の最高責任者でした。弁護側の質問に「半径なども認識していなかった」と答え、きつくなったという議論も社内でなかったとしました。

 列車の遅れを取り戻す「回復運転」や同年に函館線で起きた脱線事故についても「決められた速度を超過しないのが基本だ」「居眠りが原因で、カーブの事故とは違うと認識していた」など、自身の公判とほぼ同じ発言を繰り返しました。

 傍聴した遺族は「ダイヤが短縮されても事故に結びつかないと無理のあることを言っていた」「会社を守るためという印象だ」などと話していました。


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